8月29日 8時45分

仕事を求めている人ひとりに対し、企業から何人の求人があるかを示す、先月の有効求人倍率は、前の月より0.01ポイント上昇して1.52倍で、43年5か月ぶりの高い水準になりました。

厚生労働省によりますと、先月の有効求人倍率は季節による変動要因を除いて1.52倍で、前の月より0.01ポイント上昇しました。

これは昭和49年2月の1.53倍以来、43年5か月ぶりの高い水準です。都道府県別では福井県が最も高く2.11倍、次いで東京都が2.10倍、石川県が1.88倍などとなっています。

一方、最も低かったのは北海道の1.09倍、次いで沖縄県の1.15倍、高知県と長崎県の1.16倍で、10か月連続ですべての都道府県で1倍以上になりました。

また新規の求人数は前の年の同じ時期と比べて3.5%増え、これを産業別に見ますと、製造業が10.5%、運輸業・郵便業が9.2%、宿泊業・飲食サービス業が4.7%、それぞれ増えています。

厚生労働省は「自動車関連産業だけでなく、スマートフォンの部品などの電子部品の生産が好調なことを背景に、新規の求人数が堅調に伸びていて、雇用環境は着実に改善が進んでいる」としています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170829/k10011116961000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003