室蘭 空き家から76匹の猫

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/7003414221.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

飼い主の無秩序な飼い方が原因でペットが増えすぎ、飼いきれなくなるケースがあとをたちません。

今月、一軒の空き家から76匹の猫が見つかった室蘭市のケースを取材しました。
市民団体が運営する猫の保護施設があります。
この施設のひと部屋だけで36匹、すべて同じ一軒の空き家で見つかりました。
保護されたとき、猫たちは衰弱していたといいます。

猫たちがみつかったのは付近の住民が市役所に寄せたにおいに対する苦情がきっかけでした。
窓の高さまでゴミが積み上がり人も猫も出入りができず空き家の状態でした。

市が飼い主と連絡がとれたのは2か月後の7月。
付近の住民が猫が共食いをしていると通報。
市はこれ以上放置はできないと警察を通じて飼い主を探し出し、捕獲の承諾をとりました。

結局、この家からは76匹の猫が捕獲されました。
市が事情を聞いたところ、飼い主は7年前、3、4匹の猫を置いて引っ越し、
その後は週に3回やってきてエサを与えていたと話したということです。

76匹の猫たちは今月、相談を受けた市民団体に引き取られました。
今後、去勢や避妊手術、ワクチンの接種を経て人にならしてからはやくとも来月下旬に飼い主探しを始めます。

団体の芳賀直美代表は、
「今度はちゃんと飼ってくれる、家族として迎えてくれる人に巡り合わせたいと思っています」
と話します。

ペットが異常繁殖したり無計画に集めたペットが増えすぎたりして飼いきれなくなることを
「多頭飼育崩壊」といいます。
北海道によると、「多頭飼育崩壊」は昨年度、少なくとも32件確認されています。
先月、室蘭以外にも札幌市で1DKの部屋の中から110匹の猫と犬1匹が保護されたケースがあり、
「多頭飼育崩壊」はあとをたちません。

先ほどの市民団体の芳賀代表は
「オスとメスを飼ったら必ず子猫がうまれます。
きちんと避妊手術をして死ぬまで飼いきることが大事」
と呼びかけています。

08/31 20:01