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【8月31日 AFP】ミャンマーでイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の武装集団と軍との衝突が再燃し、大勢のロヒンギャが隣国バングラデシュへと避難する中、バングラデシュの沿岸警備隊は31日、避難するために乗った船が転覆して水死したロヒンギャ17人の遺体を発見した。犠牲者の多くは子どもだったという。

 バングラデシュ当局によると、装備が不十分な粗末な船を使って、両国を隔てるナフ(Naf)川を渡って避難しようとするロヒンギャが増加している。

 また、匿名を条件に取材に応じた沿岸警備隊の関係者によると、避難者らは波の荒いバングラデシュ周辺の海域に適さない「粗末な川釣り用の船」で海を渡っているという。

 一方、バングラデシュの当局者らは、31日に2隻の船が転覆して少なくとも17人が死亡したと発表した。その多くが子どもだったという。

 生存者の1人はAFPに対し、ナフ川の河口付近で、大勢が乗り込んだ小さな船が高波にあおられたと話し、「海での航行の仕方を誰も知らなかった。高波で船が傾くと、皆パニックに陥った」と明かした。

 国際移住機関(IOM)は30日、バングラデシュと国境を接しているミャンマー北西部ラカイン(Rakhine)州で戦闘が発生して以降、6日間で少なくとも1万8500人のロヒンギャがバングラデシュ入りしていると発表していた。(c)AFP

2017年8月31日 19:58 発信地:コックスバザール/バングラデシュ

ミャンマーの国境付近にあるバングラデシュ・ウキヤの難民キャンプで、支援品の食料に手を伸ばすロヒンギャ難民(2017年8月30日撮影)。(c)AFP
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【画像閲覧注意:子供の遺体が写っています】
バングラデシュのテクナフで、ミャンマーとの国境を流れるナフ川で船が転覆して死亡したロヒンギャの子どもたちの遺体(2017年8月31日撮影)。(c)AFP/Jashim Mahmud
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