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アメリカ政府が国内のロシア総領事館などを直ちに閉鎖するよう要求したことについて、ロシアのラブロフ外相は反発しながらも非難の矛先を前のオバマ大統領に向け、トランプ政権との決定的な対立は避けたいという思惑をにじませました。
アメリカ国務省は31日、声明を出し、ロシアに対してサンフランシスコの総領事館とワシントンとニューヨークにある公館を今月2日までに閉鎖するよう求めたことを明らかにしました。

これについて、ロシアのラブロフ外相は1日、モスクワにある大学で講演をした際、学生から質問を受け、「アメリカがみずからが特別だと思い込んでいることに起因した発作的な症状だ」と述べ、反発しました。

一方でラブロフ外相は「制裁合戦はオバマ前政権が米ロ関係を破壊しようと始めたものだ。去年のアメリカ大統領選挙の期間中、ロシアとの関係改善を訴えたトランプ氏の発言を実行に移させないことも狙いだ」と述べ、非難の矛先をトランプ大統領ではなく、オバマ前大統領に向けました。

そのうえで、「トランプ大統領は米ロ関係の改善が必要だと繰り返し発言している。ロシアにはその用意はある」と述べ、アメリカとの決定的な対立は避けたいという思惑をにじませました。

9月1日 20時06分

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