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【9月4日 時事通信社】2014年のノーベル平和賞を受賞したパキスタンの女性教育活動家マララ・ユスフザイさんは4日、ツイッターに投稿したメッセージで、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問に対し、イスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害を非難するよう訴えた。

 マララさんは「ニュースを見るたびにロヒンギャの苦しみに心を痛めている」と指摘。「過去数年間、私はこの悲劇的で恥ずべき扱いを繰り返し非難してきた。私は今も、同じノーベル賞受賞者であるスー・チー氏が同じことをするのを待っている。世界、そしてロヒンギャも待っている」と呼び掛けた。

 ロヒンギャ迫害を明確に批判しないスー・チー氏に対しては、国際社会から不満の声が高まっている。ジョンソン英外相も2日発表した声明で、「スー・チー氏はわれわれの時代において最も人の心を動かす人物の一人と正しく見なされているが、ロヒンギャの扱いは残念ながらビルマ(ミャンマー)の名声を汚している」と警鐘を鳴らした。

 また、モルディブ政府は3日、「ミャンマー政府がロヒンギャに対する残虐行為を防ぐ措置を取るまで、ミャンマーとの全ての貿易を停止することを決めた」と発表した。(c)時事通信社

2017年9月4日 22:29 発信地:ミャンマー