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【9月5日 時事通信社】シリア国営メディアによると、アサド政権軍は5日、東部の要衝デリゾールで続いていた過激派組織「イスラム国」(IS)による包囲を破り、孤立していた部隊の一部と合流した。政権側はISとの激しい交戦の末、IS戦闘員多数が逃走し、大量の武器や弾薬を押収したと強調している。

 デリゾール一帯はシリア有数の産油地域。原油密輸を主な資金源の一つとしてきたISにとって、この地域での劣勢は大きな打撃となる。

 在英のシリア人権監視団によれば、デリゾールでは2015年初めから、政権部隊の掌握地域をISが包囲。市が南北に分断される状態となっており、今回の政権軍の進攻は「解放への第一歩」(同監視団)となる。国連の推計ではデリゾールには9万人以上が取り残され、上空から投下される支援物資に生活を依存しているという。(c)時事通信社

2017年9月5日 21:57 発信地:シリア