>>774
逆再生のように戻せる過程ではエントロピーの変化量dS=0になる
つまりそういう過程ではエントロピーは増えも減りもしない、一定だよ

第2法則が言ってることは逆再生のようにして戻せない過程(不可逆過程)では
必ずdS>0になる、ということだけ

自然現象が不可逆過程なのは何度もいうように多数の粒子が集まった系であるためだ
確率的に起こりやすい平衡状態に向かって変化していくことをエントロピー増大と呼んでいる

>加えられたエネルギーで撹拌された各分子の動き、これを逆再生のように戻す動き
>本当は同じエネルギーで出来るはずなのに出来ない
>これが熱力学の第二法則

そんなのは第2法則の定義とはいわない
摩擦ゼロと仮定すれば逆再生で元に戻す可逆過程は可能
自然現象が不可逆過程なのは摩擦が存在してエネルギーが熱に変わるから
いちど熱になったエネルギーを(外から補給せずに)運動エネルギーに完全に戻すことは不可能
この「熱をすべて仕事に変えることはできない」というのも熱力学第2法則の表現の1つ

では、なぜ熱をすべて仕事に変えることができないのか?
もしそれができるとするとその効果を利用して
熱が低温側から高温側に自然に移動することが可能になるためだ

結局、根本的には熱力学第2法則は「熱が低温側から高温側に自然に移動することはない」
という経験則を述べているだけなんだよ
そしてそれは多数の粒子が集まっている系で確率的になりたつ法則だ

あなたが熱力学の第2法則だと思ってるのは何か勘違いした説明を読んで
それを信じているんじゃないのか?
啓蒙書とかウェブサイトではなくまともな熱力学の教科書に
そのとおりの定義が書いてあるなら本の名前を教えてほしいもんだ