北朝鮮が6回目の核実験を行ったことを受けて、EU=ヨーロッパ連合の外相による北朝鮮への制裁について話し合う非公式の協議が行われるのを前に、フランスとドイツの外相は北朝鮮の核実験がヨーロッパにとっても脅威であるという認識を示しました。

この非公式協議は、北朝鮮による核実験を受けてEUとしても制裁を強化する必要があるとして7日、フランス、ドイツ、ベルギー、オーストリアなどEU各国の外相が参加してエストニアの首都タリンで行われました。

協議を前にフランスのルドリアン外相は「北朝鮮が核・弾道ミサイルを保持することになればヨーロッパの安全保障も脅かされることになる。きょう行うわれわれの会合は、北朝鮮に対して非常に確固たる態度を示すことに同意し、制裁措置を決定できるという点で重要だ」と述べました。

ドイツのガブリエル外相は「もし一国が核兵器を作れば残念ながら他国も同じ事をするだろうし、われわれの子どもや孫たちも非常に危険な世界で育つことになる。だからこそEUがこの問題に取り組み、特に制裁の強化に関して共通の立ち位置を定めることが大切だ」と述べ、それぞれ北朝鮮による核実験はヨーロッパにとっても脅威になるとしたうえで、厳しい制裁を支持する姿勢を示しました。

配信9月7日 22時44分
NHK NEWS WEB
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