http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170908/k10011131151000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_016

九州北部豪雨に伴って福岡県内の被災地で発生した土砂崩れなどによる大量の土砂について、九州大学の研究グループが推定した結果、合わせておよそ1000万立方メートルと、東京ドーム8杯分に当たる膨大な量に上ることがわかりました。

九州大学大学院アジア防災研究センターの三谷泰浩教授らのグループは、豪雨災害が起きる前と後の航空写真を比較して土砂崩れの範囲を特定するなどして九州北部豪雨で発生した土砂の量を推定しました。

その結果、福岡県の朝倉市と東峰村では主に山あいを流れる10以上の川の流域で合わせておよそ1000万立方メートルの土砂が流れ出たと見られることがわかりました。
これは東京ドーム8杯分に当たる膨大な量で、3年前の広島市の土砂災害で発生したと見られるおよそ45万立方メートルの20倍を超えています。

三谷教授は「とてつもない量の土砂が流れ出たと見られる。特に山あいに堆積したままの土砂は今後の雨で流れ出て二次災害を招くおそれがあり、どのように取り除いていくか考える必要がある」と話しています。

9月8日 4時42分