高齢者が不用品の買い取り業者に訪問され、貴金属などを強引に買い取られるトラブルが多発している。国民生活センターは「買い取りを業者に依頼した品以外は売らないで」と呼びかけている。

 同センターによると、「訪問購入」に関する相談は毎年7千〜8千件台にのぼる。60歳以上からの相談が7割近くを占め、「終活」で不用品を処分する際にトラブルに遭うケースも多いという。

 今年の相談事例では、宮崎県の80代女性は電話で勧誘してきた業者に不用品の買い取りを依頼。衣類や靴を出すと「貴金属はないか」と聞かれ、約20万円で購入したネックレスなど数点を見せた。すると業者は女性の承諾なしに千円だけ置いて、衣類などを含め全てを持ち帰ったという。

 特定商取引法では訪問購入業者に対し、突然訪問して勧誘することや、消費者が事前に依頼した物品以外の買い取りを持ちかけることを禁じている。

 同センターは訪問購入など60歳以上が巻き込まれた消費トラブルについて、14、15日に電話相談窓口を設置する。いずれも午前10時〜午後4時で

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