>>687
> 明治以降の近代化は日本人が本当に望んだことなのかということ。

大正のころになると、明治時代を支配していた実利主義や進歩主義、西欧的な知識の偏重に
疑問を感じて、日本人の道徳性を取り戻そうという人々が出てくる。

彼らは武士道が失われたということを嘆いた。そして取り戻すべき日本人の本来の道徳性とは、
己を犠牲にするという美しい道徳をもち、忠孝とくに忠の精神に生きるということだった。

この考え方はすぐには大きな流れになることはなかったが、のちに昭和になって軍国主義イデ
オロギーへと発展する。