「般若心経」はおまじないではない。れっきとした教義であり仏教哲学の核心である。
非常に短いお経なので、暗唱できるし、写経にむいているのでポピュラーになったが
内容は極めて深訳。もとはサンスクリットだが、有名な三蔵法師師鳩摩羅什によって
唐代に漢写・漢訳されたものが、日本に伝わった。因みに鳩摩羅什はペルシャ系の
白人である。もともと印欧語で書かれているので、英訳の方がわかりやすいという人
もいる。ジョン・レノンが影響をうけたといわれる。
宮本輝の旅行記「ひとたびはポプラに臥す (講談社文庫)」が参考になる。