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なお、ハル・ノートの前段には“Strictly Confidential, tentative and without commitment(極秘、試案にして拘束力なし)”との記述があり、ハルノートは試案であることが明記されている[注釈 7]。

吉田茂もこの点に注目し「実際の腹の中はともかく外交文書の上では決して最後通牒ではなかったはず」と解釈している[13]。

実際に吉田は東郷を訪ねた際、そのことを強調し、「私は少々乱暴だと思ったが、東郷君に向かって『君はこのことが聞き入れられなかったら、外務大臣を辞めるべきだ。
君が辞職すれば閣議が停頓するばかりか、無分別な軍部も多少反省するだろう。それで死んだって男子の本懐ではないか』とまでいった」[14]という。

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