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【9月11日 時事通信社】ノルウェーで11日、総選挙(一院制、定数169、任期4年)の投票が行われた。ソルベルグ首相(56)の保守党を中心とする中道右派の与党連合と、ストーレ党首(57)の労働党が主導する中道左派の野党連合が激突。12日未明(日本時間同日午前)にも大勢判明の見込みだが、大接戦の場合、ずれ込む可能性がある。

 各種世論調査の平均値を基にロイター通信が11日報じた予想獲得議席数は、与党連合が過半数ぎりぎりの85、野党連合は84。この場合、どの陣営が勝利しても連立協議の難航は必至で、情勢次第では、緑の党など最近支持を伸ばしている小党が次期政権の行方を左右することもあり得る。

 保守党は選挙戦で、続投なら経済成長を支えるため減税を実施すると公約。欧州屈指の産油国ノルウェーはここ数年の原油安を乗り切ってきた。首相は、経済の実績を誇示しつつ、逆風の世界経済の状況下で安定軌道維持には「さらに4年必要だ」と国民の安定志向に訴え掛けてきた。

 対する労働党は、公共サービス拡充のため富裕層への増税を打ち出した。ストーレ氏は、国民の間に広まる格差への不満と不安を敏感につかみ「(格差で)分断される前に改革しよう」と呼び掛ける対照的な選挙戦を展開した。投票は11日午後9時(同12日午前4時)締め切られ、即日開票される。(c)時事通信社

2017年9月11日 20:19 発信地:ノルウェー