http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011135951000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

9月12日 5時25分

アメリカのIT企業、グーグルは自社の買い物サイトが有利になるよう他社のサイトを妨げEU=ヨーロッパ連合の競争法に違反したとして、ヨーロッパ委員会から巨額の制裁金を科されたのを不服として、EU司法裁判所に提訴しました。

EUの執行機関にあたるヨーロッパ委員会はことし6月、ヨーロッパで買い物サイトを提供しているグーグルが、競合する他社のサイトを妨げ日本の独占禁止法にあたるEU競争法に違反しているとして、24億2000万ユーロ(3100億円余り)の制裁金の支払いを命じました。これは単独の企業に対するEUの制裁金としては過去最高額です。

グーグルはこれを不服として11日、EU司法裁判所に提訴しました。グーグルはコメントを控えるとしていて、訴えの詳しい内容は明らかになっていませんが、ヨーロッパ委員会は「裁判所で正当性を主張していく」とコメントしています。

EU司法裁判所はこのあと、書面のやり取りや聞き取りを通じて双方の主張を精査し、1年半から2年以内に判断を下すとしています。