http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011135961000.html

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの家族がトランプ政権発足後、
初めてアメリカを訪れ、核やミサイルの問題をめぐって緊張が高まる中、
拉致問題についても早期の解決を訴えたいと強調しました。

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟の拓也さんは、拉致問題の解決を
目指す超党派の議員連盟のメンバーなどとともに11日、ワシントンに到着しました。
拉致被害者の家族がアメリカを訪問するのは、トランプ政権発足後初めてです。

横田拓也さんは記者団に対し、「国際社会が北朝鮮と今、対じしようとしており、
われわれにとってもいいチャンスだと思うので、人権の問題も改めて訴えていきたい」
と述べ、核やミサイルの問題をめぐって緊張が高まる中、拉致問題についても
早期の解決を訴えたいと強調しました。

そのうえで、トランプ政権が北朝鮮に対し、軍事的な選択肢も排除しない姿勢を
示していることについて、「姉を含めた拉致被害者に被害が及ぶことは心配だが、
アメリカが北朝鮮と向き合って圧力で交渉することが大事な局面だと思うので支持したい」
と述べました。

一行は15日までワシントンとニューヨークに滞在し、アメリカの政府関係者や
上下両院の議員などと面会するほか、シンクタンクが開く拉致問題に関する
シンポジウムに出席することにしています。