秀吉の中国大返しを疑問視してる人も居るが、こう考えたら、どうだろう?

秀吉が連れてきている兵力と毛利勢は拮抗していた、そこに信長が後詰として来ると言う。
これは毛利勢としても和睦ないし停戦の話があったら乗りたいところだ
実際毛利の領地は広く、いくら信長が来たとはいえ一朝一夕で平らげられるわけがないからだ
そこにまさか光秀が謀反を起こしたということなど想像もつかなかっただろう
そして情報は遅れてもたらされた・・・

光秀は信長を討った、しかしこれはテロの一種であって、完全に足場を固めたわけではない
光秀がこのまま織田家の戦力を手中に収められるわけがない
秀吉が保持している戦力も馬鹿には出来ない、現実に戦場では毛利勢と拮抗していたからだ
秀吉が信長から預かっている領地も小さいものではない

そこに先の和睦話を反故にして後ろから襲い掛かったら、どうであろう?
秀吉を討ち取れるか?
必死に抵抗するだろう、上手く落ち延びる可能性が高い
しかも秀吉なら自分の領地に帰って戦力を立て直す可能性が非常に高い
そうしたら今すぐとは言わないが必ず毛利家にたいして深い恨みを抱き後の禍根となるだろう

光秀は謀反を起こしたのだから織田家の残りの宿老たちが決して許さないだろう
早晩光秀は滅ぶ・・・すなわち結ぶに値しない勢力だ

秀吉に恩を売って、光秀を滅ぼした後に織田家内で宿老同士の内輪もめをさせたほうが
毛利家にとっては利益になるのではないか・・・そう考えての小早川の決断だったんだろう

小早川の予想を遥かに上回ってしまったのは、光秀のモロさと秀吉の後の動きの早さ・・だったんだろうな
まさか、秀吉が完全に織田家を飲み込むとは、さすがに予想はしてなかっただろう