私は消防を擁護する立場では無いが、
叫んで即座に止めさせたことがあの時点で間違った対応だったのかを考えると、やむを得なかったのでは無いかと私は思える。

屋根自体は燃えない筈だからメラメラ燃えながら走り続けても、風であのまま鎮火するだろう、大丈夫。
なんて意見も見かけるが、あの場では絶対に思わない筈。

だって燃える筈のない電車が目の前で燃えていたんだから。

皆、一番最初にあの屋根がメラメラ燃えるニュース映像を見たときは、目を疑った筈だ。

私も長らく鉄道職の端くれをやっているが、他社の事故なのに、まさかそんな、と非常にショックだった。目の前に霞がかかった程だ。

そんな状況ではあの消防士も、いつ車内が燃えだしてもおかしくない。と思った筈だ。

そして、メラメラ燃えているままの列車が、乗客を載せたままスルスルスルと走り出したら。
消防士はまさかあのまま運転再開してしまうかもしれない。最悪の事態になるぞ、と焦った筈だ。

いったん走り出したら足で走って追いつく相手ではない。もう、あの消防士の目線からは、できるだけ早く止めるの1択しかなかったと思う。停止位置を考えている余裕は無かったんだと思う。

また、危険だと焦ったからこそ口調がダイレクトになるのは致し方ないことで、止めろ降ろせはあるべき姿と私は思う。