屋根が燃えても車内は安全だと言えるのかが懸念で、仮に安全な燃え方であっても、それを煙を見逃したような乗務員に判断させるのはナンセンス。

まず無論、火がつかぬよう手前で列車を止める、火に近づけぬ最大の努力は必要ということには議論の余地はない。手前で止まれないときは通過するのも正しい選択と思う。

しかし今回のように火がついてしまってからの対処では、客のいない回送列車ならいざ知らず客が乗っている営業列車で火がついているのに客の避難を二の次に回して場所を移動するなどいう判断にはならないだろう。

今回はたまたま火点が3階だったから屋根に火がついたまでであり、火点が一階なら最悪一両丸焼けの3000型を拝むことになっていたかも知れない。可燃物満載の電車が燃えない保証がどこにあるのか。

通勤ラッシュのすし詰め電車で火点が1階の沿線火災に遭遇し、今回と同じようにすぐに前に進めない事態が起きて電車に燃え移った。
さてどうするか。客が隣の車両に移るのは困難だ。それでも次の駅まで徐行で行くのだろうか?500メートル先の踏切までいくという判断をするのか?

満員は極端な例?では120%は?100%なら?

運転士が前からゼェゼェ走ってきて、屋根が炎上してるだけだから安心、ハァハァ戻ってって次の駅まで行こうなんて細かい観察を、沿線の煙にすら気づかないような観察力に求めるのか?
屋根だけが燃えてると思ったら輻射熱で発火した人間の衣服だった手荷物だった。煙や一酸化炭素などが既に中に入り込んでいた。でも中がよく見えなかったので仕方ない?

仮に走ろうとしても客が危険を感じたらドアコックを扱われるだろう。この状況で危険ですのでドアコックは扱わないで下さいといえるか?あとで袋叩きに遭いそうだ。


どんな乗務員でも間違いの少ない、最善な一律ルールを作るとしたら、車両から火や煙が出てるのを認めたとき、或いは客から車内の危険な状況を車内警報などで通知されたときには、
乗客の生命に危険が差し迫っていると判断して、兎に角急いで列車防護をし、避難梯子をかけて外からコックを開け客を逃がすことだと。

車両が一両燃えようがどうにでもなるが、客に一人でも犠牲者が出たら取り返しがつかない。極端に切迫してるのなら男性客たちに介助役を呼びかけて彼らにコックで開けさせ梯子なしの飛び降りを手伝わせるのも致し方無かろう(飛び降りは今回も行われた)。
骨折するかもしれない。大怪我をする年寄りがいるかもしれない。でも次の駅までに客を焼き殺すのとは天と地の差だ。社会では、やむを得ないという世論を引き出せれば勝ちなのだ。

このような状況にベターな対応ができるよう、床下に避難梯子を各車両海山2つずつに増設し、同じ場所に軌道短絡器も収納しておく。乗務員に持たせているPHSから列車無線へ直接アクセスがてきることかな。