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難民の認定に関わる法務省の「難民審査参与員」が、母国で兵士から狙われていたと訴えた女性に対して「美人だから狙われたのか」などと不適切な発言をしていたとして、弁護士のグループが法務省に改善を申し入れました。

「全国難民弁護団連絡会議」は東京・霞が関で会見を開き、「難民審査参与員」の発言に関して法務省に申し入れを行ったことを明らかにしました。

「難民審査参与員」は学識経験者などから選ばれる非常勤の公務員で、法務省の職員とともに難民の認定を申請している人たちの審査に関わっています。

弁護士のグループによりますと、ことし3月に行われたコンゴ民主共和国出身の女性の審査の場で、男性の参与員が、兵士から暴行を受けたと訴える女性に対して「美人だから狙われたのか」などと不必要と思われる質問をしたということです。
また去年7月にはミャンマー出身の女性に対して、参与員の1人が「難民にしては元気すぎる」などと発言したということです。

グループは人格を傷つける不適切な発言が相次いでいるとして法務省に改善を申し入れました。
渡邉彰悟弁護士は「参与員が審査の在り方を理解していないのが実態だ」と訴えました。

一方、法務省入国管理局は、指摘された事例の一部について調査しているということで、根岸功審判課長は「難民申請者の事情に配慮するよう、今までどおり注意喚起をしていきたい」と話しています。

9月12日 22時01分

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