https://www.cnn.co.jp/m/world/35107127.html

キューバ・ハバナ(CNN) キューバ国営テレビは11日、大型ハリケーン「イルマ」の影響で10人が死亡したと伝えた。これでカリブ海地域でのイルマの死者は合計36人になった。

イルマは8日、勢力が5段階で最も強い「カテゴリー5」のハリケーンとしてキューバ北部に上陸した。最大風速55メートルの暴風で建物の屋根は吹き飛ばされ、樹木はなぎ倒され、低い土地は洪水に見舞われて道路や住宅は腰の高さまでの水につかった。

首都ハバナでは建物の倒壊などで7人が死亡。ハバナ旧市街に住む89歳の女性は自宅が浸水被害に遭い、玄関前に遺体が浮かんでいるのが見つかった。

27歳の女性は、乗っていたバスの上に建物のバルコニーが崩れ落ちて死亡した。

ハバナ市内は11日も停電が続き、市民はがれきをかき分けて浸水した自宅の被害状況を調べたり、所持品を持ち出したりする作業に追われている。

カストロ国家評議会議長は共産党の機関紙グランマの1面に寄せた寄稿で、国民に一丸となって復興に当たるよう呼びかけた。

外国人観光客に人気のリゾート地でも被害が広がり、観光業への影響も懸念される。カヨココ島ではフラミンゴ数百羽が死んだと伝えられ、大量の死骸が散乱する動画がフェイスブックに掲載された。

農業インフラも直撃され、サトウキビなど農産物の被害も広がっている。

2017.09.12 Tue posted at 11:19 JST