大阪府の能勢、豊能両町でつくる豊能郡環境施設組合が昨年2月、ダイオキシンを含む廃棄物を無断で神戸市に埋め立てた問題で、同組合は12日、当時の組合管理者で元豊能町長の田中龍一氏と副管理者で元能勢町長の山口禎氏が大阪市の仲介業者に支払った処理費用は契約が結ばれておらず重大な過失があるとして、両氏に処理費用9650万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟を大阪地裁に起こした。

 訴えによると、両町の住民が今年2月、両氏に9650万円の損害賠償を求めるよう監査請求。監査委員は全額を請求するよう組合に求め、組合は6月に2人に請求した。しかし、両氏が支払いに応じないため、組合議会は8月、提訴関連議案を可決していた。

 組合管理者の池田勇夫豊能町長は「速やかに損害賠償金の支払いに応じていただきたい」としている。

http://www.sankei.com/smp/west/news/170913/wst1709130017-s1.html