http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011137351000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_055

強い毒を持つ南米原産のアリ、「ヒアリ」がことし7月、東京・品川区のふ頭で見つかったことを受け、東京都などによる対策会議が開かれ、周辺を調査した結果、その後、新たなヒアリは見つからなかったことが報告されました。

品川区の大井ふ頭では7月、中国の港で積み込まれたコンテナから合わせておよそ200匹のヒアリが見つかったほか、卵や幼虫、さなぎも確認され、13日は都庁で2回目の対策会議が開かれました。

この中で、都が国と協力して、先月から今月にかけて、東京港の3つのふ頭や、ヒアリが見つかった場所からおよそ2キロの範囲に700個余りのわなを仕掛けて生息状況を調査した結果、新たなヒアリは発見されなかったことが報告されました。

東京都によりますと、国内では今後、気温が低くなり夏場よりもヒアリの活動は鈍くなると見られるものの、原産とされる南米などからの荷物の搬入が続くことから、わなを設置するなどして水際での警戒を続けることにしています。

会議の座長を務める都の蔵居淳港湾経営部長は「東京港の周辺では対策が進んでいるが、国内ではヒアリの確認が相次ぐなど油断できない。引き続き関係機関と連携してヒアリの侵入を食い止めたい」と話していました。

9月13日 11時43分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/K10011137351_1709131227_1709131228_01_04.jpg