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9月13日 12時43分

宇都宮市の障害者支援施設で知的障害のある入所者の男性が一時、意識不明となる大けがをした事件で、傷害の疑いで逮捕された職員らは、男性が病院に搬送される前日に入れ代わり立ち代わり蹴ったりたたいたりするなどの暴行を加えた疑いがあることが、警察への取材でわかりました。警察は2人のうち1人を送検し、詳しい状況を調べています。

この事件は、ことし4月、宇都宮市の障害者支援施設「ビ・ブライト」で、知的障害のある28歳の入所者の男性に暴行を加え、全治6か月の大けがをさせたとして、当時、職員として勤務していた松本亜希子容疑者(25)と、施設に入所しながら働いていた佐藤大希容疑者(22)が逮捕されたものです。警察は13日午前、佐藤容疑者の身柄を検察に送りました。

その後の調べで、2人は、男性の体調が悪化し、病院に搬送される前日に入れ代わり立ち代わり蹴ったりたたいたりするなどの暴行を加えた疑いがあることが、警察への取材でわかりました。

男性は、腰の骨が折れて内臓の一部も損傷し、腹部に1リットル以上の出血が見られ、一時、意識不明となりましたが、現在は回復に向かっています。警察は、当時の状況を詳しく調べています。

理事長「深くおわび」

施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」の土屋和夫理事長は、会見を開き、「逮捕者が出たことについては重ねて深くおわび申し上げます。逮捕された職員については、事実を正直に話し、反省すべきことは反省してほしい。被害を受けられた方や家族への補償は、真摯(しんし)に行わなければいけないと思っています」と述べました。