各国の海上保安機関のトップが一堂に集まる会議が14日初めて都内で開かれ、大規模災害への対応や海賊対策などをテーマに各国間の連携の方策について意見を交わしています。

この会議は海上保安庁などの呼びかけで初めて開かれたもので、都内の会場にはアメリカや中国、フィリピンなど、合わせて35の国と地域から海上保安機関のトップらが出席しました。

はじめに海上保安庁の中島敏長官が「地球規模の変化と課題に対し、海上保安機関どうしの連携強化や対話の拡大が今まさに求められている」と述べました。

海上保安機関は原則として国内の犯罪対策や警備などに当たりますが、大規模災害への対応や海賊対策、それに違法操業の取締りなど国内にとどまらない課題が増えています。

会議ではこれらの課題をテーマに各国から取り組みの状況が発表され、各国間の連携の方策について意見を交わしています。

この会議は今後、各国の持ち回りで開かれる予定で、海上保安庁は海上の権益をめぐって各国の利害や主張が対立する問題への対処についても、意見を交わしていきたいとしています。

配信9月14日 15時36分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170914/k10011139001000.html