宇都宮市の障害者支援施設で知的障害のある入所者が大けがをし、職員らが逮捕された事件で、同じ社会福祉法人が運営する別の施設でも今月、入所者の女性が「職員から暴行を受けた」と警察などに話していることがわかりました。施設を運営する法人は「虐待や暴行はない」としていて、警察や市は詳しい状況を調べています。

ことし4月、宇都宮市の障害者支援施設「ビ・ブライト」で知的障害のある28歳の男性に暴行を加え、全治6か月の大けがをさせたとして、当時、職員として勤務していた松本亜希子容疑者(25)らが傷害の疑いで逮捕されました。

同じ社会福祉法人が運営する栃木市内の障害者支援施設で今月1日、知的障害のある入所者の50代の女性が部屋の窓から外に出て警察に保護されていたことが栃木市などへの取材でわかりました。
女性は胸の痛みを訴えたため、病院で調べたところ、ろっ骨が折れていたほか、腰や背中に複数のあざがあったということです。
施設の窓から外に出た際に骨折した可能性もあるということですが、女性は「複数の職員に暴行を受けた」と警察などに話しているということです。

一方、施設を運営する法人は「入所者が逃げ出したことは事実だが、虐待や暴行はない」としていて、警察や市は詳しい状況を調べています。

また栃木県はこの法人が県内で運営する5つの施設について、近く立ち入り調査を実施し確認することにしています。

9月14日 18時18分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170914/k10011139231000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_002