>>695
大和心を語るねずさんのひとりごとから
いま北朝鮮のミサイルが問題になっていますが、9月1日は94年前に関東大震災が起きた日でもあります。
ミサイルにせよ震災にせよ、ひとたび被害が起こるときに、何が起こるのか。
私たちはそのことをもう一度深く考えてみる必要があります。
関東大震災は、大正12(1923)年9月1日午前11時58分に関東地方で発生したマグニチュード7.9の巨大地震です。
地震の震源地は、相模湾北西沖80kmで、千葉県・茨城県から静岡県東部までの広い範囲で、日本災害史上最大の被害を発生させました。

被害の概況は次の通りです。
死者・行方不明者 14万2800人
負傷者      10万3733人
避難人数     190万人以上
住家全壊     12万8266戸
住家半壊     12万6233戸
住家焼失     44万7128戸(全半壊後の焼失を含む)
その他      868戸

大津波を伴った東日本大震災でさえ、死者・行方不明者数は死者・行方不明者数は18,456人です。それが関東で起きたから被害が14万名余にも広がったのでしょうか。
実は関東では過去にも大きな地震が起きています。
元禄地震  死者     約1万名
天明地震  死者       少数
安政地震  死者    7,444名
関東大震災は、当時の家屋が木造であったために火災が広がったためとも言われますが、元禄、天明、安政の頃だって、江戸の家屋は木造です。
人口が違うという人もいるかもしれません。
江戸時代の江戸の人口は、諸説ありますが、おおむね200万人から250万人であったといわれています。
手元に大正9年の東京市の人口の資料があるのですが、それよると、当時の東京市の人口は、217万3,201人です。
実は、江戸も東京も、人口は大差ないのです。
そして実は、関東大震災においても、震災そのもの、あるいは震災時の建物倒壊や火災よって亡くなったり行方不明になった人は、やはり、1万名程度とされているのです。
つまり、14万人の死者・行方不明者のうち、なんと13万人が、震災そのものではなく、別な理由でお亡くなりになっているのです。
では、その理由とは何でしょう。