内部留保比率はアメリカ企業の方が日本より高い。
欧州は日米より低いが、今日米に迫るべく追い上げている。

単純に、経済危機を経験すると、自己資本比率を上げ始めるので、
その基本的手段として、内部留保を増やし始めるだけの話。

日本は元々、自己資本比率が欧米に比べて低かったのだが、
バブル崩壊と90年代の銀行機能低下時期を経験し、
自己資本比率を20年くらいかけて引き上げ、内部留保を積み上げた。

アメリカは元々は日本より高かったが、90年代に日本に抜かれた。
その後、アメリカ住宅バブル崩壊後のリセッションを経験し、
自己資本比率の引き上げを開始、2013年に内部留保比率は日本を抜いた。

欧州は欧州金融危機から本格的に自己資本比率の引き上げと、内部留保積み上げ開始。
もうすぐ日米に追いつく辺りまで増やしてる。

内部留保積んでおかないと、リセッション時にあっという間に倒産するという現実を、
経営陣と株主が思い知った結果、両者の合意のもとに、内部留保を増やし始める。
これは世界共通の流れであり、日本に限った事じゃない。