津久見市 給食再開のめど立たず

http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074136271.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

台風18号に伴う記録的な大雨が降った大分県津久見市では、
学校の調理室などが水につかるなどしたため、市内8つの小中学校のすべてで
給食を休止する状態が続いています。

津久見市では台風18号の大雨で小中学校の調理室や共同調理場が水につかるなどの被害を受けました。
このうち、市内で最も多い、724人分の給食を作り、3つの学校に提供している共同調理場は、
炊飯器や蒸し器などの調理機器が水につかったほか、停電が続いているため、使えなくなっています。

22日は、自家発電機で照明をともす中、施設の職員たちが床の隅に入り込んだ泥を拭き取ったり、
専門業者が調理器具の電源を入れても漏電のおそれがないかなどを調べていました。

市の教育委員会によりますと、8つの小中学校では順次、授業が再開されていますが、
依然として全校で給食が中止され、午前中で授業を切り上げたり、
子どもたちに弁当を持参させたりしているということです。

今後、停電の解消や、水の濁りがなくなって飲み水として使えるかどうかの確認などが必要となるため、
給食を再開するめどは立っていないということです。

津久見市市教育委員会学校教育課の中野敏伸課長は
「泥を除去しても食べ物を扱う場所としての安全性を
しっかりと確認する必要があるが、一刻も早い復旧を目指したい」
と話していました。

給食が中止になっている市内の小中学校では、飲食店から弁当を注文したり、
児童や生徒に弁当を持参させたりしています。
このうち、171人の児童が学ぶ千怒小学校では20日から学校を再開し、
家庭から弁当を持参してもらっています。

22日も昼食時間の午後0時15分になると、子どもたちが机に弁当を広げて食べていました。
利光宏八郎校長は子どもたちが喜んで弁当を食べる様子に安どする一方、
給食の中止が長引くと家庭への負担が増すことを心配しています。
利光校長は
「1、2週間ならご家庭でも頑張って乗り切ってもらえると思うが、
1か月以上となると毎日作る負担が心配です。
教育委員会が復旧に取り組んでいるのはわかるので、1日でも早い再開を望んでいます」
と話していました。

09/22 16:55