地球と人類は同じ一つの巨大な生き物である。全ては集合無意識領域でつながっている。
恐らくその「巨大な生き物」とは、哲学の世界で宇宙とか万物とか呼ばれてるもので、
人間を含む様々な生き物に宿る魂(=生命)はその「万物(宇宙)」の一例であり、
その生きざま(人生)は「万物(宇宙)」がやっている活動(取り組み)の一例なのだろう。
ユングはそれを「セルフ」と呼んだ。
宇宙は私の人生に取り組み、彼の人生に取り組み、彼女の人生に取り組み、あの人の人生をやっている。
我々の人生というものは、もしかしたらそのどれもすべてが「宇宙規模の取り組み」なのかもしれない。
「宇宙」とは、かように気が遠くなるほど壮大で巨大なプロジェクトであることか。

我々は万物(宇宙)の大部分を見ることが出来ず認識もできていない。
そんな、我々がたまたま今のところ「見えなくて認識できていない万物(宇宙)の大部分」
のことを、ユングは便宜的に集合無意識と名付けたに過ぎないのだろう。
あれは、我々が見えて認識できているもの(顕在領域)と全く同じものだ。万物で宇宙だ。
万物は量子で出来ているという。
そして万物は同一のもの。ゆえに万物のどこかで何かが発生すれば、
その情報は万物の隅々にまで瞬時に共有可能だ
万物とは即ち、己の創造的情熱によって自ら沸き立ち波打つ水に似ている。
それはさながら「海」だ。我々はその一部分しか見えてないが、我々も海の一部だ。
万物は、量子の海の申し子か。