秀逸の作文なので有るが、残念ながら削除済み
http://www.mori7.com/okap/index.php?p=571459
昔の作文/作文の丘から

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   
高校1・2・3年生


   お弁当とお給食   クローバー

「今日のお弁当もおいしかったよ。」
私は毎日学校でお弁当を食べている。母は、毎朝私よりも30分早く起きて私のために
お弁当を作ってくれる。今は母の作ってくれた愛情たっぷりのオリジナル弁当を食べるこ
とができるが、幼稚園のときは週に二回がお弁当、そして週二回がお給食、週に一回がお
やつだった。そしてお給食は幼稚園に行きたくなくなるほどまずかった。
 お給食の名前は「エンゼルフーズ」。動物さんたちのバスの絵が描いてあるお弁当箱
に、冷たくてかたいご飯と、冷たくて変なにおいのするおかずが入っていた。お昼近くな
ると、生臭いような、野菜の腐ったようなにおいのする風が教室の中に入ってきた。それ
はまるで砂のようにまずく、気持ち悪くなるほどだった。そのお給食はみんなも嫌いだっ
たが私は特に苦手だった。食べ終わったら空っぽになった箱を先生に見せてから遊びに行
くので、かくすことはできない。それに全部食べないと帰れないから、みんなが帰ってし
まっても母を園庭に待たせ、二、三人で残って食べることがたびたびだった。でも母も小
学生のときお給食が苦手だったそうで私の気持ちをわかってくれてそれがうれしかった。
同じ居残り組だったお友達の一人とは同じ学校で、今でもあの時はつらかったね?とたま
に思い出話をする。まずいお給食の中でもカレーは少しましだった。カレーも冷たかった
けれど、いつもよりはご飯が進んだ。それにカレーはおかずのほうに入っているからおか
ずもへる。でも、一石二鳥のカレーがでることはそうなかった。誰が一番に食べ終わるか
競い合うこともあった。私はお弁当のときはすごく早く食べ終わった。メロディちゃんの
かわいいお弁当箱に私の好きなものばかり入っていたお弁当はなんだかすごくなつかしい。
今では私はバラの絵の二段弁当を使うようになった。幼稚園の時は禁止だったフルーツも
今は持っていけるので、それも楽しみだ。
 私は父に、父の子供のころの事を聞いてみた。父は、
「高校生のスキー部の合宿のごはんがまずかったんだよ。だからご飯にふりかけを大量
にかけて食べたんだ。でも寝るころにおなかがすくからみんなでこっそり布団の中でチョ
コ食べてたら、太るし、虫歯にはなるし最悪だったよ。」
と言っていた。私と同じ大変な思いをしていたのだなあと分かった。
 世界には食べたくても食べられないお友達もいるから、まずいなんて残すことはいけ
ないとは分かっているけれど、言うは易く行うは難しだ。私は、おいしいご飯を食べるこ
とができてすごく幸せだとわかった。
「ママ、明日のお弁当は何?」
<<たとえ>><<聞いた話>><<ことわざ>><<わかったこと>><<書き出し
の結び>>