>>56 補足する。
自国がある内海は小型潜水艇を着底させたり、海水温度の層に隠れたりしやすい。
外洋では米軍の対潜能力で充分だが、内海では補強したほうが良い。
日本の海上自衛隊は米国が60年かけて育成した対潜特化の切り札で、
あのソビエト連邦の極東艦隊を完全に押さえ込んで身動きとれぬまでに封じ込んできた。
固定翼のP3C対潜哨戒機は最盛期で120機、今でも80機と3位フランスの10機程度を歯牙にもかけない機数と錬度をもち、
環太平洋海軍演習リムパックで機内視察した豪州将官をして「いまだにこんな古い機材で大丈夫ですか」と訊かれたぐらいの代物だが、
演習をしたら海自が真っ先に仮想敵国潜水艦を発見し最後までロストしなかったぐらいだ。
対潜ヘリというのはサブマリンキラーとしては固定翼の哨戒機より遥かに格上で、
いせはこれを別々の2箇所にトレースで2機貼りつせることができる。
6機同時運用というのは正味2機に引き継ぎ交代に行く2機と帰投補給2機があるという意味だ。
もちろんこれは固定翼哨戒機が難敵を通知してきた場合で、固定翼機で充分な敵しかいないならば、ヘリは艦隊至近をさらに念入りに調べることができる。
長時間潜ってられず長距離も移動できない北の潜水艇にとって、待ち伏せをあっけなく見つけちゃうヘリ空母はもの凄く嫌な相手なんだよ。