糖毒が発生するのが180mg/dL以上、糖尿病の治療ではこれ以下に血糖値をおさえることを目標にする。
薬を用いたり、インスリンを使ったり(最近の治療方法ではインスリンを初期段階で使ってこれを防止するという方法もある)
その有力な手段として糖質制限が生まれたという話し。実際に糖質の制限を控えるように指導するのはあたりまえになってきている。

糖毒の発生を抑えていれば血管の修復がなされて、機能が回復し始める。
それによって完全には元には戻らないが、糖尿病を離脱できるレベルまで戻せる人は多数いる。
早期発見が重要視される理由はこれ。

糖尿病の初期、あるいは境界型の段階では、基礎インスリンに対する追加インスリンの供給のディレイが起こる。
追加インスリンにも第一相と第二相があり。第一相では貯めていたインスリンを放出するだけなので新たな生産はしない。
そのディレイが起こる原因は定かではないが、いわゆる糖センサーの不具合がおこっているということ。
そしてディレイがおこると血糖値が遅れた分だけ急激に上昇する。これが血糖値スパイク。
そのときに180mg/dL以上をカウントし始めて糖毒の影響で各器官が影響を受け出す。糖尿病の始まり。