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国連のグテーレス事務総長は「核兵器の廃絶を目指す国際デー」の会合で演説し、北朝鮮の核・ミサイル開発を非難したうえで「核保有国には特別な責任がある」と述べて、停滞する核軍縮を前進させるようアメリカやロシアに一層の努力を促しました。

国連は、2013年に核軍縮に関するハイレベル会合が初めて開催された9月26日を「核兵器の廃絶を目指す国際デー」と定めています。

ことしの国際デーにあたる26日、開かれた会合で演説したグテーレス事務総長は、まず、北朝鮮の核実験と弾道ミサイルの発射が地域の緊張と世界の核不拡散体制への危機を高めていると改めて非難しました。
そのうえで「核保有国はNPT=核拡散防止条約を含む核軍縮の確かな一歩を踏み出す特別な責任を負っている」と述べて、停滞する核軍縮を前進させるようアメリカやロシアに一層の努力を促しました。

この後、各国の代表が発言し、日本の別所国連大使が核保有国と非保有国の協力が必要だと訴えたほか、イランやフィリピンの代表は核保有国による軍縮の取り組みを求めました。

会合には去年の40か国を大きく上回る100か国近くが出席しましたが、核保有国のアメリカやイギリス、それに北朝鮮の代表は姿を見せませんでした。国連では来月2日から核保有国も出席して国連総会の軍縮委員会が開かれる予定で、核兵器をめぐりどのような議論が交わされるか注目されます。

9月27日 4時38分