アイルランド政府は26日、ほぼ全てのケースで人工妊娠中絶を禁止している憲法の規定について、
廃止の是非を問う国民投票を来年5月か6月に実施すると発表した。
同国では来年8月にローマ法王フランシスコ（Pope Francis）の訪問が予定されている。

政府はこのほか、冒?（ぼうとく）を禁じた法の撤廃や、
カップルが離婚前に離れて過ごさなければならない期間の短縮に関しても投票を計画している。

アイルランド憲法の修正第8条では中絶について、母体の生命に重大な危険がある場合を除き違法としている。
同条についてレオ・バラッカー（Leo Varadkar）首相は「（例外規定が）限定的すぎる」との見解を明らかにしていた。

国民投票の実施には議会の同意が必要となる。
来年8月には「世界家族会議（World Meeting of Families）」に出席するため、法王が同国を訪れる予定。

中絶はアイルランドでかねて違法とされていたものの、1983年に国民投票の結果を受けて憲法に書き込まれていた。
この投票では67%が賛成、33%が反対だった。

http://www.afpbb.com/articles/-/3144474

アイルランド・ダブリンの議会前でデモを行う妊娠中絶支持派の人たち（2017年7月10日撮影）
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アイルランド・ダブリンの議会前でデモを行う妊娠中絶反対派の人たち（2013年7月10日撮影）
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