神奈川県が所有していた世界的な版画家・棟方志功の作品がレプリカにすり替わっていた問題で、県が追加で調査したところ、新たに2点の油絵が紛失していたことが明らかになった。

 神奈川県では今年4月、神奈川芸術文化財団に貸し出していた世界的な版画家・棟方志功の作品がレプリカにすり替わり、紛失していたことが明らかになった。

 これを受け、神奈川県は所有する美術品について調査を進めたところ、葉山町にある「県立近代美術館」で山室紀元の「樹のある風景」と志村計介の「箱根風景」の2点の油絵、計95万円相当を紛失していたことが明らかになった。

 1985年までに県の機関に貸し出した際に紛失した可能性が高く、その後、見つからなかったため、32年間公表せず、備品台帳から削除していたという。神奈川県は「管理が不適切だった」としている。

配信2017年9月28日 18:38
日テレニュース
http://www.news24.jp/articles/2017/09/28/07373799.html