https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171003-00000016-jct-soci

生徒の撮影した動画がインターネット上で「拡散」したことで、男子生徒による教師への
暴行事件が明るみになった私立博多高校(福岡市)が発表したお詫び文の内容に、
違和感を抱くネットユーザーが続出している。

2017年10月2日に学校の公式サイトに掲載されたお詫び文には、今回の事件について
「SNSの危険性」という観点から言及した部分があった。これにネット上で、
「この事件にSNSは何も関係ないだろ」「論点がズレてる」といった厳しい指摘が
相次いでいるのだ。

■「改めてITモラルを持たせる教育」を

問題となった動画がツイッターに投稿されたのは9月28日深夜のこと。

約40秒の動画には、授業中に黒板に向かう男性教員に対し、一人の生徒が殴る蹴るの
暴行を加える様子がおさめられている。教員が蹴り飛ばされた場面では、クラスの他の
生徒から大きな笑い声が上がっていた。

学校側によれば、トラブルの発端は生徒が授業中にタブレット端末で動画を見ていたこと。
何度か注意を加えても生徒が動画を見ることを止めなかったため、教員が授業中に
タブレットを取り上げた。これに生徒が激高し、殴る蹴るの暴行を加えたという。

各メディアの報道などによれば、暴行を振るった男子生徒は29日夜、福岡県警に
傷害の疑いで逮捕された。生徒は「蹴ったことは間違いない」と容疑を認めているという。

その後、博多高校は10月2日に「生徒による問題行動と今後の対応について」と題した
校長名義のお詫び文を公式サイト上に掲載。文書では、生徒や保護者らに向けて
「深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で、今回の事件を以下のように振り返った。

「本校では、これまでも道徳教育を推進し、暴力は絶対にあってはならないものであることを
教育してまいりました。また、SNSの利用につきましても、その危険性を指導してまいりました。
にもかかわらず、今回の件を防ぐことが出来なかったことは残念でなりません」

その上で、今後の学校としての対応については、「改めてITモラルを持たせる教育、
生徒の心が健全に育つよう教育の充実」を図るなどと説明した。