「大砲と十字架」展示会

http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074503281.html
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戦国時代のキリシタン大名、大友宗麟がキリスト教の宣教師を通じて
外国製の武器を入手していたことを示す史料を集めた企画展が、臼杵市で開かれています。

16世紀、現在の大分県を拠点に九州北部の一帯を支配していた戦国大名の大友宗麟は、
日本でキリスト教を布教した宣教師のフランシスコ・ザビエルとも交流のあった
キリシタン大名として知られています。

当時の宣教師たちは布教活動のかたわら、大名の依頼を受けて、大砲や火薬などの武器を
海外から持ち込む役割を担っていたと言われていて、臼杵市歴史資料館の会場には、
そうした当時の事情をうかがえる史料が展示されています。

このうち、宗麟が熊本の家来に送った書状は、
海外から輸入された大砲を陸路で運ぶように命じたものです。
また、鹿児島県の資料館から借り受けた「阿久根砲」は、ポルトガル製の
全長2点7メートルの大砲で、宗麟もこうした武器を集めていたことが紹介されています。

臼杵市歴史資料館の菊田徹館長は
「史料から、キリシタン大名と宣教師が信仰だけでなく、
武器などを取り引きする関係にあったことなど、当時の事情を知って欲しい」
と話していました。

この企画展は、来月27日まで臼杵市歴史資料館で開かれています。

10/04 12:21