http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171006/k10011170251000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_019

物価がこの先どうなると思うかを個人に尋ねる日銀の調査で、1年後の物価が今より「上がる」と答えた人は3か月前の調査より減りました。日銀の調査で景気は上向いていますが、物価の見通しはなかなか上向かない実態が浮き彫りになりました。
日銀は景気の実感や物価の見方を個人に尋ねる調査を3か月ごとに行っていて、今回は8月10日から先月5日にかけて2100人余りから回答がありました。

それによりますと、1年後の物価の見通しを聞いたところ、今より「かなり上がる」と答えた人は6.2%で前回より1.5ポイント減りました。
また今より「少し上がる」と答えた人は64.2%で3.5ポイント減りました。
この結果、物価が「上がる」と答えた人は70.4%と、前回の調査より5ポイント下がりました。
これは大手スーパーなどが消費者の節約志向に対応して相次いで値下げに踏み切ったことなどが理由と見られます。

今月はじめに発表された日銀短観で景気判断が上向いたにもかかわらず、企業が予想する1年後の物価上昇率の見通しはプラス0.7%となり、3か月前の調査より0.1ポイント下がりました。
これに続いて個人の物価の見方もいくぶん弱くなりました。

日銀は2%の物価上昇率を目標にしていますが、物価の見通しはなかなか上向かない実態が浮き彫りになりました。

10月6日 16時09分