ネアンデルタール人と我々現代人の栄枯を分けたのは何か。
それはネアンデルタール人が「嘘」をつけなかったのに対し、我々は「嘘」をつくことができたからだ。
アララト山の洞窟にあるネアンデルタール人の壁画には現代人との激しい生存競争が描かれている。
武器を手に戦う両者。
腕力においては明らかに劣勢の現代人。
その中で両者の和解の場面が描かれているのだが、握手を求め右手を差し出す現代人のもう一方の後ろに隠された左手は棍棒を握って描かれている。
次の場面では落とし穴に落とされたネアンデルタール人の頭上に容赦なく棍棒を振り下ろす現代人が描かれている。

知的ではあっただろうがネアンデルタール人は虚実の駆け引きまでできる人類ではなかったようだ。
それが滅亡の原因だったと思われる・・・。
そして我々の祖先は謀略によって生存競争を生き延びたという事が他種族の壁画からみてとれる。