朝日新聞2017年10月7日20時23分
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衆院選公示を控え、主要政党の党首によるネット討論会が7日夜、東京都内で開かれた。安倍晋三首相(自民党総裁)や希望の党の小池百合子代表(東京都知事)ら8党の党首が出席。選挙本番を前に、舌戦を繰り広げた。

特集:2017衆院選

 討論会では冒頭、外交・安全保障問題がテーマになった。安倍首相「私たちはまず経済を強くした。この強い経済を背景に、強い外交力を駆使し、北朝鮮の脅威に対して強固な国際関係を構築した。平和安全法制の制定は、日米同盟をかつてないほど強固なものとした」と、政権与党としての実績を強調した。

 そのうえで緊迫する北朝鮮情勢を念頭に「国家的危機にあって、いま日米はかつてない規模の共同訓練を行い、大きな抑止力を発揮している。私たちはこれからもしっかりと国民の命と平和で幸せな暮らしを断固として守り抜く」と述べた。

 これに対し、小池代表は「国家の主権はもとより、国民の命、財産を守ることこそ、政治の基本中の基本と心得ている。複雑化する国際情勢において、ましてや、このような北朝鮮情勢が緊迫する中で、これまでのように議論のための議論を続ける訳にはいかない」と主張した。

 そのうえで、「国の守りのためにこれまで積み重ねられてきた国の安全保障政策を基礎として、さらに安新安全の確保を追求していく。もちろん憲法改正への論議も避けては通れない」と述べた。

 ネット討論会にはこのほか、公明党の山口那津男代表、共産党の志位和夫委員長、日本維新の会の松井一郎代表、立憲民主党の枝野幸男代表、社民党の吉田忠智党首、日本のこころの中野正志代表が出席した。