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(リンク先に動画ニュースあり)

奈良公園の鹿の角を切り落とす秋の伝統行事、「鹿の角きり」が7日から始まりました。
「鹿の角きり」は、奈良公園の鹿が伸びた角で人にけがをさせたり、鹿どうしで傷つけ合ったりしないよう、江戸時代に始まったとされ、今では鹿の保護団体が行っています。

奈良市の春日大社の境内にある角きり場では、オスの鹿が一度に3頭ずつ放され、鉢巻きにはっぴ姿の「勢子(せこ)」と呼ばれる人たちが、赤い旗をつけた竹ざおを使って追い込みました。

そして、竹と縄で作った道具を角にひっかけて捕まえ、数人がかりで押さえると、40センチから50センチほどに伸びた角をのこぎりで切り落としました。大きく成長した角には神経や血管は通っておらず、痛くはないということです。見物した人たちは、鹿を見事に捕らえ角が切られるたびに拍手をおくっていました。

奈良市の30代の女性は、「初めて見ましたが、迫力がすごかったです。子どもがびっくりしていました」と話していました。また、フランスから夫婦で訪れた60代の男性は、「独特な雰囲気で、伝統行事を見ることができてよかったです」と話していました。

奈良の「鹿の角きり」は、9日まで行われます。

10月7日 21時00分