人手不足に「主婦力」=託児充実、説明会も−コンビニ・外食
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100800285&;g=eco

 人手不足が深刻化するコンビニエンスストアや外食業界で、家庭にいる主婦の採用を積極化しようという動きが活発だ。託児施設を充実させたり、各地で説明会を開いたりするなど、働きやすい環境をアピールしている。
 セブン−イレブン・ジャパンはこのほど、待機児童の多い東京都大田区と広島市西区で従業員向けの保育園2カ所をオープンした。
 店舗2階に併設しており、長女(3)を連れて開園式に出席した大田区在住の主婦(32)は「これからセブンで働く。預け先と就職先が同時に決まって助かる」と話す。同社は2保育園の運営状況を踏まえて増やすかどうかを検討する。
 また牛丼チェーン「すき家」などを展開するゼンショーホールディングスは、既に茨城県内で2カ所の保育園を運営している。
 ファミリーマートは9月、埼玉県大宮市で経営トップが参加する初の主婦向け説明会を開催。他の都市でも順次開き、将来的には主婦のアルバイトを現在の5万人から10万人に倍増させる計画だ。日本マクドナルドは、全国約2900店舗で主婦向けのアルバイト体験会を実施している。
 一方、ヤクルト本社の宅配員「ヤクルトレディ」はもともと主婦が主戦力だが、他業種に奪われて不足気味。求人はチラシが中心だったが、ウェブも積極的に活用する方針に切り替えたほか、全国1200カ所の託児施設をアピールする。(2017/10/08-14:23)