「えひめ国体」に参加する選手に対して、松山市内の医療機関が、選手と知りながら、ドーピングの禁止物質を含む薬を処方していたことがわかり、愛媛県体育協会などは、県内の医師会や病院に対して注意喚起を行いました。

愛媛県体育協会によりますと、「えひめ国体」の開幕前に松山市内の2つの医療機関が、選手と知りながら体調不良を訴えた選手1人ずつに対して、ドーピングの禁止物質を含む薬を処方したということです。

選手の関係者からの申告を受けて発覚したということで、愛媛県体育協会などでは、大会を主催する日本体育協会に報告するとともに、愛媛県の医師会や病院に対して注意喚起を行いました。

このほか、大会期間中に救急搬送された選手1人が、松山市内の医療機関で禁止物質が含まれた薬を投与されたということです。薬を服用した選手は、ドーピング違反の対象になるおそれもあることから、治療の目的で薬を使用する特例措置の適用を、日本アンチドーピング機構に申請する方針だということです。

国体では、去年の「いわて国体」で自転車競技で優勝した男子選手が、平成15年にドーピング検査を始めて以来初めて陽性反応が出たとして、日本体育協会が優勝を取り消したうえで、4か月の資格停止処分にしています。

配信10月9日 20時38分
NHK NEWS WEB
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