トルコのエルドアン大統領は米国の駐トルコ大使がビザ発給業務停止について本国に相談せずに決定したのであれば、米国は大使を速やかに召還すべきだと指摘。エルドアン氏は同大使を米国の代表だとは見なしておらず、離任前の訪問も受け付けないと述べた。

エルドアン大統領はセルビアのベオグラードでテレビ演説し、「米国の高官がトルコ外相と協議しないのはおかしい」と発言。「大使が自分の判断で行動していたのであれば、米政権は同大使を1分たりとも在任させるべきではない」と話した。

ホワイトハウスと米国務省はトルコとの関係に混乱をもたらす最新の危機について沈黙を続けているが、米国の駐トルコ大使、ジョン・バス氏は9日遅くにユーチューブで異例のビデオ声明を発表し、在イスタンブール米総領事館のトルコ人職員が先週逮捕された理由について知らされていないと述べた。米大使館はトルコで非移民ビザの発給を停止、トルコ当局は報復措置に出た。これを受けて9日のトルコ市場では株式相場や通貨リラが下落した。バス氏はトランプ大統領から次期駐アフガニスタン大使に指名されている。

配信 2017年10月10日 09:55 JST更新日時 2017年10月11日 03:01 JST
Bloomberg
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