石丸幸人・アディーレ法律事務所代表弁護士
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――弁護士界には伝統的に「成仏理論」というものがある。つまり、弁護士としてカネを
儲けてはならない、と。また、アメリカのように「企業やM&Aなどを専門にした法廷に立た
ない弁護士」がもっといるべきだという意見もある。日本の社会に合う弁護士とはどういう
ものだと考えるか。

 突き詰めて行くと、弁護士は法律というサービスを提供しているが、他の業界の人たちと
違うことはないということだ。弁護士だから、公的な役割があって手弁当で人権問題をやるから、
だから競争するようなことがないようにしてほしい、というのは違う。
基本的にわれわれは自営業者だ。他の多くの企業に勤める人たちと変わりはない。