今般、送検された神奈川県大井町での東名高速での事故を引き起こした石橋和歩への
量刑について、どうしても黙認できないため一筆執らせていただく。

近年、かようなロードレイジが多く起きている中、自分の身勝手な駐車方法を諫められた
にも拘わらず、相手を執拗に追い回し、高速道路の追い越し車線という、発煙筒での表示等
非常駐車の措置も取らずに駐車すべきでないところへ強引に車両を止めさせて相手を無理
やり引きずり出し、結果、停車車両がいることを予見できなかったであろう後続車に追突させて
相手方を二人も死に至らしめたばかりでなく、追突した車両の運転手の人生、また将来ある
二人の子女の人生を大きく狂わせた石橋の所業は、法治国家たる日本の一国民として絶対に
許しがたい。

前述の通り、高速道路本線は車両を止めるべきではなく、まして路上を出歩くところでは絶対
にない。高速度で走行する車両は制動開始から停止までにかなりの距離を要す故、理由なき
停車は禁じられているのは言わずもがなである。だが、身勝手な理由で停車させた結果、相手
を事故死させたという点を見れば、後続車の有無を当時加害者が予見できなくとも、未必の故意
による殺人であることは厳然たる事実ではあるまいか。

例えていうなれば、駅で線路に人を突き落とすようなものであるとしか思えない。この場合、相手が
死なずとも、また列車の到着の有無など関係なく殺人未遂として処理されていたはずである。
乱暴な理屈であるかも知れぬが、多くの方の人生を大きく狂わせた石橋の所業は絶対に許しがたい。
自動車運転過失致死罪程度では、犠牲者がやられ損でしかなく、正直者が馬鹿を見、やったものが
勝ちというムードとなり、法律の抑止力も期待できず、法治国家日本が瓦解しかねないという懸念もある。

よって、貴庁が英断を下し、石橋に厳罰を求刑していただくことをここに強く望むものである。