国宝 地獄草紙
[じごくぞうし] ※後期展示(8/8〜9/3)
当館
紙本著色 縦26.5 cm 長454.7 cm
平安〜鎌倉時代(12世紀)

『起世経(きせきょう)』が説く7つの小地獄(屎糞所(しふんじょ)・
函量所(かんりょうしょ)・鉄磑所(てつがいしょ)・鶏地獄(とりじごく)・
黒雲沙(こくうんしゃ)・膿血所(のうけつしょ)・狐狼地獄(ころうじごく))を描く絵巻。
犯した罪によって堕ちる地獄が異なり、それぞれの地獄で責め苦を受ける人々の
様子が表される。後白河法皇(ごしらかわほうおう)が作らせたという
六道絵(ろくどうえ)のひとつであった可能性が高い。

国宝 六道絵
[ろくどうえ] ※前期展示(7/15〜8/6)
滋賀・聖衆来迎寺
絹本著色 各縦155.5 cm 横68.0 cm
鎌倉時代(13世紀)

命あるものが輪廻(りんね)する6つの世界(地獄道(じごくどう)、
餓鬼道(がきどう)、畜生道(ちくしょうどう)、阿修羅道(あしゅらどう)、
人道(じんどう)、天道(てんどう))の様子を全15幅で描く大作。
六道の描写の多くは源信の『往生要集(おうじょうようしゅう)』に依拠する。
描写は細部まで精緻(せいち)を極め、鎌倉時代の絵画を代表する名品に数えられる。
15幅揃っての公開は11年ぶり。