>>433
違います。フィリピンの発展を阻害したのはアメリカ。

敗戦後、フィリピンに舞い戻ってきたアメリカは、戦前からの「約束」どおり、フィリピンを1946年に独立させた。
しかし、これは手放しで与えた自由では決してなかった。アメリカは、戦前から残るフィリピンの利権を決して手放そうとせず、独立と同時にフィリピンと悪名高い「ベル通商法」を締結する。
この「ベル通商法」は、アメリカ資本や企業だけに最恵待遇をあたえ、フィリピン全土における自由な資源開発等を許可するもので、実質的な経済植民地とされたのである。

また軍事的にもフィリピンは戦後、アメリカの実質的保護国であり続けた。1947年に締結された「米比軍事援助条約」は、フィリピン国内の22箇所に上る軍事施設の99年間の提供、という実質的な恒久軍事基地条約であった。
圧倒的に国力に劣るフィリピンは、アメリカとの力の差の関係上、このような不平等に甘んじるより他なかったのである。