国立環境研究所と海洋研究開発機構の研究チームは、北極圏上空を漂うすすの粒子「ブラックカーボン(BC)」の約4割が、中国など東アジアから飛来しているとの研究結果を発表した。

BCは太陽光を吸収して大気などを温め、二酸化炭素、メタンに次ぐ地球温暖化の原因物質とみられている。北極圏の各国でつくる「北極評議会」で排出規制を巡る議論が活発化している。

BCは大気汚染の原因となる微小粒子状物質(PM2・5)の一つで、石炭の燃焼や森林火災の煙、ディーゼルエンジンの排ガスなどに含まれる。チームは、各国の二酸化炭素の排出状況などを基に、北極圏に流入するBCの量や経路を計算した。その結果、北極圏の上空5キロ・メートルを漂うBCの発生源は、東アジアが41%を占め、地域別で最大だった。

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2017年10月13日 12時58分
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